あいさつ
日本字消工業会は、昭和18年(1943年)、第二次世界大戦の戦況が厳しくなるに伴って、当時消しゴムの主材料であった生ゴムが統制されたという状況を受け、消しゴムの製造業者が集まって発足しました。
戦後、復興を遂げるに従い昭和25年(1950年)には日用品関係で初の国内規格となる消しゴムのJIS規格 S 6004が制定されました。その際の規格の原案作成に当会も参画いたしております。

昭和32年(1957年)頃から、塩化ビニル樹脂を主材料とする「プラスチック字消し」の生産が開始され、ゴム成分を主材料とする従来の「消しゴム」に代わって広く普及するようになりました。それに伴い、昭和47年(1972年)に「JIS S 6050プラスチック字消し」が制定されました。
その後、昭和57年(1982年)にいわゆる有害物質の鉛やカドミウムを含有した色素が一部の玩具的なプラスチック字消しに使用されていた事が判明した為、翌年JIS規格の改正に至り、工業会メンバー中数社はこのJIS規格を取得致しました。
ただし、この改正内容は有害物質のみならず消しゴムの形状・香料使用についても規定するものであったため、このJIS規格に該当しない玩具的な消しゴムを専門的に製造・販売している日本字消工業会メンバーはJISを添付出来なくなる状況になりました。そこで、JISとは別に、JISと同等の安全性と性能を保持していることを証明するべく自主規制を行う事とし、1983年(昭和58年)「安全管理マーク審議会」を発足させ、その審議を経て、1984年(昭和59年)に「安全管理マーク規定」を制定し、マークの添付を開始しました。

以来、現在に至るまで、上記安全管理マーク規定に定めるとおり、原則として1年に1回「審議会」を開催して当会が依頼する関係官庁、学識経験者、消費者代表等の構成委員の方々と意見交換を図るとともに、日本国内で販売されている消しゴムの性能を確認するため市中から消しゴムを無作為に購入し、「安全管理マーク規定」に従ってテストを実施しております。
当会はこれらの活動を通じて、安全性の確保、環境への配慮を行うなど、当業界の一層の発展向上に努めております。

これらの活動により徐々にではありますが、クリーンマークの認知度も向上しつつあり、大変嬉しく思っております。また、この度の当会のホームページの開設もその一端を担えれば幸いと考えています。どうか消しゴムをお求めの際は当会メンバーが製造する、「安全管理マーク」の付いた安全な消しゴムをお求め頂けますようお願い申し上げます。
日本字消工業会会長 西岡靖博
有害物質の排除
毒物及び劇物取締法に規定された毒物及び劇物、並びにクロム酸塩を成分にするものは使用しない。製品中の成分検査は5年に1回行い、材料及び工程の変更がある場合はその都度試験を検査機関に依頼する。
消し能力及びその他品質のテスト
製品の性能である、硬さ、老化、移行性、消し能力についてのテスト、及び製品中の有害物質の分析テストを行い、それぞれの規定に適合するもののみ合格品とする。
日本字消工業会は消しゴムの安全性と品質を研究しています。
紙ケース及びプラスチックケースの材料規制
巻紙を使用する場合、古紙配合率50%以上の再生紙を使い、プラスチック製スリーブを使用する場合、再生プラスチックが40%以上使われていることが望ましい。
自然環境対策
製品の材料の成分、性能、包材すべてに厳重な検査を行い、合格したもののみにクリーンマークを付け、人や環境に害を及ばさない様、安全性と品質の管理を進める。
審議会の開催
経済産業省、各種研究支援団体、各種消費者団体、当会会員からの参加者で年1回、安全管理マーク審議会を開き、消しゴムに関する諸問題を提議し話し合う。
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